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  • 秋山教授が有機合成化学協会第一三共創薬有機化学賞を受賞しました。


    化学科・秋山隆彦教授:平成21年度「有機合成化学協会 第一三共・創薬有機化学賞」を受賞

    化学科の秋山隆彦教授は,「キラルブレンステッド酸触媒の開発と不斉合成反応への展開」に関する研究で平成21年度(第2回)有機合成化学協会 第一三共・創薬有機化学賞を受賞しました。

    医薬品等の生理活性物質には,窒素を含む化合物が数多く存在します。これら含窒素化合物を光学純度良く合成する手法の開発は,医薬品等の開発研究においても極めて重要です。中でも,触媒的な不斉合成反応は,目的化合物を効率良く与える有用な手法であり,より優れた不斉触媒,不斉触媒反応の開発が望まれています。

    秋山教授は、イミンの活性化剤としてのプロトンに着目し、これまでに例の無い、金属を含まない強ブレンステッド酸であるキラルブレンステッド酸触媒を開発し,この触媒が含窒素化合物のみならず様々な有機化合物の触媒的不斉合成反応において極めて高い触媒活性を示すことを見出しました。現在活発な研究が行われている「キラルブレンステッド酸触媒」という新しい研究分野を切り開きました。

    これらの成果に対し,有機合成化学協会より第一三共・創薬有機化学賞が授与されました。

    (なお,有機合成化学協会 第一三共・創薬有機化学賞は,有機合成化学に基礎をおき,将来の新薬創製過程に寄与する独創的かつ優れた研究業績を挙げた研究者が授賞対象です。)