高校生の皆さんへ

　皆さんは今、学習院大学理学部化学科に興味を持ってホームページを開いてくださったのだと思います。将来自分はどんな職業に就くのか、理系の道に進むべきかどうか考えているかもしれません。あるいは、もう少し具体的に化学の道に進みたいが、理学部の化学科か工学部の応用化学系の学科か迷っている人もいることでしょう。工学部を卒業しなければ工業系の職種に就けないということはありません。実際に多くの卒業生が製造業、医学・薬学等さまざまな分野で活躍しています。化学科では、化学を中心に科学的思考を身につけることにより、将来どんな分野に進んでも対応できる人を育てたいと考えています。

 　皆さんにとって目の前にある大学受験はハードな難関かもしれません。しかし、合格がゴールではなく、入学後に科学に取り組むために必要な学力を持っているかどうかの試問ですので、どうかそこで息切れをおこさないでください。大学に入学してからがスタートです。

 　本学化学科では、化学が大好きな教員と私学とは思えない程恵まれた研究環境が皆さんを待っています。オープンキャンパス等で理学部の施設や研究室見学を行っていますから実際に来て感じてください。われわれ化学科の役割は、学生の大学生活を充実したものとすることだけでなく、卒業後も人生を有意義に過ごし、社会に貢献するための基盤を築く場を提供することです。しかし、それらはこちらから一方的に与えるだけでは達成できません。学生が主体となって化学に取り組むことにより実現できることなのです。皆さん、化学科に来て一緒に頑張りましょう。

化学科のカリキュラムについて

　化学科の教育方針は、広い意味での「役に立つ専門家」を養成することにあります。そのため、いろいろな授業科目を履修し、化学の基礎・考え方・方法論を身につけ、さらには、生きた学問の興奮や面白さを、自ら体験してほしいと思っています。

　化学は「物質の科学」ですから、化学の基本は現実の物質に接することにあると、私たちは考えています。そこで、実験科目をカリキュラムの骨組みとし、時間割の上でもその比重を重くしています。ただし、物質を扱う専門家を養成することが主な目的ですから、やみくもな体験ではなく、基礎的な科目で得た知識を前提にした内容の実験を行います。

              カリキュラムの詳細はこちらを参照して下さい。